震災から2ヶ月が経ちました。
東北からそれほど近くない我々に出来る事って何なんだろうか?
建築という専門を何かの役に立てる事はできないだろうか?
ずーっと考えて来ました。
大学の建築を専門とする先生達と北海道の建築家達が集まって、
「北海道・震災支援けんちく隊」を立ち上げました。
北海道から何か支援をしたいという意思の元集まった建築専門集団です。
これから我々にできることを微力ながら発信していきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
当面は2つのプロジェクトを軸に活動していきます。
■上士幌プロジェクト
上士幌町さんは以前より移住定住支援活動に積極的で注目されていた自治体です。
けんちく隊としては、上士幌町さんの被災者受け入れプログラムをバックアップし、さらなる体制の強化を図ることで、北海道、さらに全国の自治体が行っている被災者受け入れプログラムのモデルを示したいと考えています。
■奥尻プロジェクト
1993年の北海道南西沖地震で発生した津波は北海道奥尻郡奥尻島を襲いました。それから約18年、奥尻島が遂げてきた復興の過程をさまざまな角度から伝えることは東日本大震災の被災地が復興に立ち向かうための大きな支えとなるのではないかと考えました。
現在、北海道大学建築計画学研究室が第一回奥尻島調査のレポート「奥尻のその時と現在から学ぶ」をまとめました。奥尻の地域性、復興の過程、専門家の果たした役割などが非常にわかりやすくまとめられています。かつての復興への道筋を確認することで、被災者の不安を少しでも和らげられればと思っています。