雑誌掲載情報
新建築住宅特集2019年2月号に掲載されました。リノベーションの醍醐味と題された号で、読み応えある特集になってます。北海道に招き、知り合った...
内部のようであり外部のようでもある空間を持った住宅です。その空間は気積が大きく、雨風をしのげるよう屋根と半透明の表皮で囲われた空間ですが断熱性能はありません。それは日本の伝統的な土間空間や、北海道の住宅に見られるサンルームの延長線上に位置づける事ができるかもしれません。ここでは明るく開放的な半外部空間故に、仮に「テラス」と呼ぶことにします。そこは春から秋にかけてはリビングの一部として機能し、冬は温室的に機能し厳しい冬の寒さの助けとなります。
「小さな家」
小さなローコスト住宅です。屋内空間のフットプリントはとても小さく16坪程度。2階の個室は隠れ家のような屋根裏部屋になっています。小さな屋内空間には「建設費が安い」「掃除が容易」「光熱費が安い」などのメリットがあります。ローコストでありながら「省エネルギー対策等級4」の高断熱住宅です。
「大きなテラス」
屋内空間の半分もある大きな8坪のテラスは、屋内と不連続な関係と連続的な関係を同時に持っています。連速的な関係性は小さな家を広く見せることに、不連続性は屋内を温熱環境的に小さくすることに寄与します。
建設地 | 北海道札幌市 |
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用途 | 専用住宅 |
構造 | 木造2階建 |
敷地面積 | 188.84 m2 |
建築面積 | 84.73 m2 |
延床面積 | 78.13 m2(テラスを含まない) |
総工費 | 1000万円台中盤 |
写真 | 大瀬戸雄大 |