福井のR壁
The R wall in Fukui 2018















福井のR壁:北海道に建つ築40年の住宅リノベーションである。建物の形状は現状のまま断熱ラインを変えず、内部プランと断熱、構造補強の改修を行うこととした。
暖房は薪ストーブとし、壁内ペチカで暖気を循環させるシステムとしている。建物の高低で空気を循環させるため、上下階をつなぐおおきな吹き抜けを設けている。吹き抜けを舐める様に作られたR壁は白く塗られることでハイサイド光を効率的に室内に拡散する。
その吹き抜けを有する空間を空白と呼ぶことにする。平面的には広間と小間に挟まれた中間にある。南に面する広間は椅子での生活を基調とし庭に面して直射光を有する活動的な空間となっている一方、北側に面する小間は地窓があり天井が低くカーペットの上に座してくつろぐ空間となっている。異なった特徴を持った2つの空間の間に空白はあり、それらを分けながら繋げる曖昧な空間となった。
澄川の舞台:築20年ほどの木賃アパートの2室を解体して1住戸にするリノベーションである。依頼を受けて現場を見た時には解体されていて、大きさが約38平米・天井高が3,500mmもあるスケルトンワンルームであった。
部屋は3つの要素によって構成される。1つ目は風除室ブース、2つ目に水回りブース。そして残る部分を覆い尽くすほど大きな舞台を挿入することにした。下部をCH=1,400mmに、残りを上部に振り分け、既存窓を横断する様に舞台が挿入されている。舞台の梁成を抑えるために既成の銅製束を並べてスパンを小さくした。その結果下部には銅製束の森が、上部にはタイトな天井高のワンルーム空間が広がることになった。レクチャー 境界がテーマ
福井のR壁:北海道に建つ築40年の住宅リノベーションである。建物の形状は現状のまま断熱ラインを変えず、内部プランと断熱、構造補強の改修を行うこととした。
暖房は薪ストーブとし、壁内ペチカで暖気を循環させるシステムとしている。建物の高低で空気を循環させるため、上下階をつなぐおおきな吹き抜けを設けている。吹き抜けを舐める様に作られたR壁は白く塗られることでハイサイド光を効率的に室内に拡散する。
その吹き抜けを有する空間を空白と呼ぶことにする。平面的には広間と小間に挟まれた中間にある。南に面する広間は椅子での生活を基調とし庭に面して直射光を有する活動的な空間となっている一方、北側に面する小間は地窓があり天井が低くカーペットの上に座してくつろぐ空間となっている。異なった特徴を持った2つの空間の間に空白はあり、それらを分けながら繋げる曖昧な空間となった。
澄川の舞台:築20年ほどの木賃アパートの2室を解体して1住戸にするリノベーションである。依頼を受けて現場を見た時には解体されていて、大きさが約38平米・天井高が3,500mmもあるスケルトンワンルームであった。
部屋は3つの要素によって構成される。1つ目は風除室ブース、2つ目に水回りブース。そして残る部分を覆い尽くすほど大きな舞台を挿入することにした。下部をCH=1,400mmに、残りを上部に振り分け、既存窓を横断する様に舞台が挿入されている。舞台の梁成を抑えるために既成の銅製束を並べてスパンを小さくした。その結果下部には銅製束の森が、上部にはタイトな天井高のワンルーム空間が広がることになった。
用途 | 専用住宅 |
所在地 | 北海道札幌市 |
建築面積 | 68.46m2 |
延床面積 | 87.09m2 |
設計 | 髙木貴間建築設計事務所 髙木貴間 |
施工 | クワザワ工業 今前田徹 |
写真 | 佐々木育弥 |